今回は、日本で語り継がれてきたことわざについてまとめてみました。

ことわざとは?
ことわざとは、昔から伝えられてきた、人々の経験や知恵を凝縮した短い言葉や表現です。多くは比喩や象徴を使って、人間の行動や人生の教訓、自然現象などについての真理や道理を伝えています。
あ行から順にことわざを紹介します
あ行のことわざ
頭隠して尻隠さず
一部分だけを隠して、全体を隠したつもりでいること。
後は野となれ山となれ
将来のことはどうなっても構わないという無責任な態度。
暑さ寒さも彼岸まで
厳しい暑さや寒さも彼岸の頃には和らぐという意味。
井の中の蛙大海を知らず
狭い世界にとどまり、広い世界を知らないこと。
石橋を叩いて渡る
用心深く物事を進めること。
嘘も方便
時と場合によっては、嘘も必要であるということ。
縁の下の力持ち
表には出ないが、陰で支えている人のこと。
海老で鯛を釣る
小さな投資で大きな利益を得ること。
絵に描いた餅
実際には役に立たない計画や理想。
鬼に金棒
強いものにさらに強さを加えること。
か行のことわざ
河童の川流れ
得意な人でも失敗することがあるということ。
壁に耳あり障子に目あり
どこで誰が聞いているかわからないので、言動には注意が必要であること。
火中の栗を拾う
他人のために危険を冒すこと。
蛙の子は蛙
子は親に似るものであること。
聞いて極楽見て地獄
話で聞くのと実際に見るのでは大きな違いがあること。
口は災いの元
不用意な発言が災いを招くことがあるということ。
苦しい時の神頼み
困ったときだけ神に頼ること。
芸は身を助ける
習得した技術や芸が生活の助けになること。
五十歩百歩
少しの違いはあっても本質的には同じであること。
さ行のことわざ
猿も木から落ちる
どんな名人でも失敗することがあるということ。
先んずれば人を制す
他人より先に行動すれば有利になること。
三人寄れば文殊の知恵
三人集まれば良い知恵が出ること。
去る者は日々に疎し
去った人への関心は日ごとに薄れていくこと。
事実は小説よりも奇なり
現実の出来事は時に小説よりも奇妙であること。
袖振り合うも多生の縁
ちょっとした出会いも前世からの因縁であるということ。
善は急げ
良いことは思い立ったらすぐに行動すべきであるということ。
た行のことわざ
棚からぼたもち
思いがけない幸運が舞い込むこと。
立つ鳥跡を濁さず
立ち去るときはきれいに始末をすること。
玉石混淆
良いものと悪いものが混在していること。
旅の恥はかき捨て
旅先では知人がいないので、恥をかいても気にしないこと。
短気は損気
短気を起こすと損をすること。
月とすっぽん
二つのものが全く異なり、比較にならないこと。
鶴の一声
権力者や有力者の一言で物事が決まること。
灯台下暗し
身近なことほど気づきにくいこと。
虎の威を借る狐
他人の権力を借りて威張ること。
な行のことわざ
泣きっ面に蜂
不幸や災難が重なること。
長いものには巻かれろ
強い者には逆らわず従うほうが得策であること。
習うより慣れろ
学ぶよりも実際に経験することが大切であるということ。
無くて七癖
誰にでも何らかの癖があること。
七転び八起き
何度失敗しても立ち上がること。
二兎を追う者は一兎をも得ず
欲張ると結局何も得られないこと。
猫に小判
価値のわからない者に貴重なものを与えても無駄であるということ。
能ある鷹は爪を隠す
本当に実力のある人はそれをひけらかさないこと。
は行のことわざ
花より団子
見た目よりも実利を重視すること。
破竹の勢い
止めようとしても止められないほどの勢い。
早起きは三文の徳
早起きすると良いことがあるということ。
歯に衣着せぬ
思ったことを遠慮せずに言うこと。
腹八分に医者要らず
食べ過ぎずに腹八分目に抑えると健康に良いこと。
人の振り見て我が振り直せ
他人の行動を見て、自分の行動を反省すること。
豚に真珠
価値のわからない者に貴重なものを与えても無駄であるということ。
仏の顔も三度まで
どんなに寛容な人でも、度重なる無礼には怒るということ。
ま行のことわざ
負けるが勝ち
時には引き下がることが最終的な勝利につながること。
馬子にも衣装
どんな人でも外見を飾れば立派に見えること。
蒔かぬ種は生えぬ
努力なしに成果は得られないこと。
身から出た錆
自分の行いが原因で災いを招くこと。
三日坊主
物事が長続きしないこと。
水に流す
過去の争いや問題をなかったことにすること。
三つ子の魂百まで
幼い頃の性格や習慣は年をとっても変わらないこと。
昔取った杵柄
昔習得した技術や経験が役立つこと。
や行のことわざ
焼け石に水
無駄な努力や効果が薄いことを意味
まとめ
今すぐ使えそうなことわざばかりですよね。
短い内容なのに内容が深く説得力があることわざを駆使して日常生活を少しでも豊かにしたいところです。
使えるタイミングがあったら使ってみてくださいね!
