OSI参照モデルとは
OSI参照モデルとは、コンピュータ間で通信を行う際に異種システム間で通信を可能にするために定められた通信規格のこと。
- 7層 アプリケーション層
- 6層 プレゼンテーション層
- 5層 セッション層
- 4層 トランスポート層
- 3層 ネットワーク層
- 2層 データリンク層
- 1層 物理層
で構成され、通称「アプセトネデブ」と省略されることが多いです。
サーバーとコンピュータの接続などで用いられる通信規格の参照モデル。
1982年頃まではメーカー毎に特有の通信規格を使用していたため、異なるメーカー機器間で通信が行えない事象が起きていた。
その問題を解決すべくISO(国際標準化機構)とITU(国際電気通信連合)によりOSI(開放型システム間相互接続)という参照モデルが定められました。
ネットワーク7階層一覧
7層 アプリケーション層
アプリケーション層は、メールや、チャットなどの通信機能の窓口となる層です。
送り主と届け先のアドレスなどを送受信し、照合したり、解析したりしてる層になっています。
メールの送受信などがうまく行かない場合、この層の問題であることが多いです。
6層 プレゼンテーション層
プレゼンテーション層は、送受信するデータを機械が読み取れる形式に変換する層です。
いわゆる、文字コードと呼ばれるもので、入力した文字と表記をデータ形式に変換し通信を行います。
メールなどで文字化けしているときは、この層で変換がうまく行っていない可能性が考えられます。
5層 セッション層
セッション層は、サーバとパソコン・スマホなどの接続する通信に関連する層です。
ブラウザなどの検索エンジンで文字を入力し、対象のサーバへ結果を求めに行くときに使われています。
検索結果がうまく表示されなかったり、求めている結果が表示されない場合はこの層に問題があるかもしれません。
4層 トランスポート層
トランスポート層は、通信の制御と通信品質に関する層です。
検索した先のサーバの情報を最新にするなどデータの更新や、取得したデータを整えて届ける役割もあります。
表示したデータが最新化されていない場合はこの層で問題が起きている可能性があります。
3層 ネットワーク層
ネットワーク層は、サーバとサーバを繋げるためのネット通信を実現する層です。
ルータ間の通信を行い、データのやり取りを行い、目的のデータを取得するために通信を行っています。
任意のコンピュータとうまく接続できない場合、この層に問題がある可能性が高いです。
2層 データリンク層
データリンク層は、隣合わせの機器などを接続する層です。
社内のパソコンとプリンタや、パソコンとデータベースサーバなどを接続し、情報共有するために使用します。
特定のファイルへアクセスできない場合などはこの層に問題が発生している可能性があります。
1層 物理層
物理層は、機器間をケーブルなどで接続するインターフェースの形などを指します。
機器同士の電気信号を正確に伝えるためのハードウェアを担う部分なので、実際に機器同士を並べて接続する層です。
まとめ
デジタル化の急激な発展でITの通信技術は非常に重要になりました。
ネットワークによって現在の生活は成り立っているので、OSI参照モデルを知っておくメリットは十分だと言えます。
当たり前にに通信できていることに感謝し、ネットワークに関する関心を少しでも持ってもらえれば幸いです。