今回は、お酒の全カテゴリーとその内容について詳しくまとめてみました。
お酒の種類は非常に多岐にわたりますが、ご要望の通り「醸造酒」「蒸留酒」「混成酒」のカテゴリーに分かれ、それぞれのお酒の種類と代表的な銘柄について詳しくご説明します。
世界には無数の銘柄が存在するため、ここで挙げるのはあくまで代表的なものや有名なもの、そして種類を理解するものをまとめています。
1. 醸造酒 (じょうぞうしゅ)
醸造酒は、穀物や果物などの原料を酵母によってアルコール発酵させて造られるお酒です。比較的アルコール度数は低め(5~15%程度)なものが多いです。
1.1. 日本酒 (にほんしゅ) / 清酒 (せいしゅ)
米、米麹、水を主原料として発酵させた日本の伝統的なお酒。
特定名称酒と普通酒に大別され、特定名称酒は原料や製法によりさらに細かく分類されます。
吟醸酒 (ぎんじょうしゅ):精米歩合60%以下の白米、米麹、水、醸造アルコールを原料とし、吟醸造り(低温で長時間発酵させる)で造られる。華やかな香りが特徴。
大吟醸酒 (だいぎんじょうしゅ):精米歩合50%以下の白米を使用。吟醸酒よりもさらに雑味が少なく、洗練された香味。
代表銘柄:獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 (旭酒造)、久保田 萬寿 (朝日酒造)、十四代 (高木酒造)
純米酒 (じゅんまいしゅ):白米、米麹、水のみを原料とする。米本来の旨味やコクが特徴。
純米吟醸酒 (じゅんまいぎんじょうしゅ):精米歩合60%以下。吟醸造り。
純米大吟醸酒 (じゅんまいだいぎんじょうしゅ):精米歩合50%以下。吟醸造り。
特別純米酒 (とくべつじゅんまいしゅ):精米歩合60%以下、または特別な製造方法(ラベル表示が必要)。
代表銘柄:八海山 純米大吟醸 (八海醸造)、〆張鶴 純 (宮尾酒造)、神亀 純米 (神亀酒造)
本醸造酒 (ほんじょうぞうしゅ):精米歩合70%以下の白米、米麹、水、醸造アルコールを原料とする。スッキリとした飲み口。
特別本醸造酒 (とくべつほんじょうぞうしゅ):精米歩合60%以下、または特別な製造方法。
代表銘柄:菊正宗 上撰 本醸造 (菊正宗酒造)、剣菱 (剣菱酒造)
普通酒 (ふつうしゅ):上記特定名称酒以外の日本酒。醸造アルコールや糖類などが添加されることもある。
代表銘柄:月桂冠 つき (月桂冠)、松竹梅 天 (宝酒造)
1.2. ビール
麦芽、ホップ、水、酵母を主原料として発酵させたお酒。発酵方法により大きく「ラガー」と「エール」に分けられます。
ラガー (下面発酵ビール):低温で長時間発酵。スッキリとした味わい。
ピルスナー (Pilsner):淡色でホップの苦味と香りが特徴。世界で最も普及。
代表銘柄:アサヒスーパードライ、キリン一番搾り、サッポロ黒ラベル、ハイネケン、バドワイザー
ヘレス (Helles):ピルスナーより麦芽の風味が豊かで苦味は穏やか。
ボック (Bock):アルコール度数が高めで濃厚な味わい。
エール (上面発酵ビール):常温に近い温度で短時間発酵。フルーティーで豊かな香り。
ペールエール (Pale Ale):ホップの香りと苦味が特徴。
代表銘柄:よなよなエール (ヤッホーブルーイング)、シエラネバダ ペールエール
IPA (India Pale Ale):ペールエールよりホップを大量に使用し、強い苦味と香り。
代表銘柄:インドの青鬼 (ヤッホーブルーイング)、ブリュードッグ PUNK IPA
スタウト (Stout):黒くなるまで焙煎した麦芽を使用。濃厚で苦味と香ばしさ。
代表銘柄:ギネス、サッポロ エビス プレミアムブラック
ヴァイツェン (Weizen):小麦麦芽を50%以上使用。バナナのようなフルーティーな香り。
代表銘柄:銀河高原ビール 小麦のビール、エルディンガー ヴァイスビア
ベルジャンホワイト (Belgian White):コリアンダーやオレンジピールで風味付け。
代表銘柄:ヒューガルデン・ホワイト
自然発酵ビール (ランビックなど):野生酵母で自然発酵させる。酸味が強く複雑な風味。
代表銘柄:カンティヨン グーズ
1.3. ワイン
主にブドウ果汁を発酵させて造られるお酒。
スティルワイン (非発泡性ワイン)
赤ワイン (Red Wine):黒ブドウを果皮や種ごと発酵。タンニンによる渋みが特徴。
品種例:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワール、シラー
代表銘柄:シャトー・マルゴー (ボルドー)、ロマネ・コンティ (ブルゴーニュ)、オーパス・ワン (カリフォルニア)
白ワイン (White Wine):白ブドウ、または黒ブドウの果汁のみを発酵。酸味が特徴。
品種例:シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリング
代表銘柄:モンラッシェ (ブルゴーニュ)、クラウディーベイ ソーヴィニヨンブラン (ニュージーランド)
ロゼワイン (Rosé Wine):黒ブドウを使い、短時間果皮と接触させるか、赤と白を混ぜるなどして造るピンク色のワイン。
スパークリングワイン (発泡性ワイン):炭酸ガスを含むワイン。
シャンパーニュ (Champagne):フランスのシャンパーニュ地方で特定の製法で造られるもの。
代表銘柄:ドン・ペリニヨン、モエ・エ・シャンドン、ヴーヴ・クリコ
カバ (Cava):スペインでシャンパーニュと同じ製法で造られる。
プロセッコ (Prosecco):イタリアで主にシャルマ方式で造られる。
フランチャコルタ (Franciacorta):イタリアでシャンパーニュと同じ製法で造られる。
酒精強化ワイン (Fortified Wine):醸造途中でブランデーなどのアルコールを添加し、アルコール度数を高めたワイン。
シェリー (Sherry):スペインのアンダルシア地方。
代表銘柄:ティオ・ペペ (ゴンザレス・ビアス)
ポートワイン (Port Wine):ポルトガルのドウロ地方。
マデイラワイン (Madeira Wine):ポルトガル領マデイラ島。
アロマタイズドワイン (Flavored Wine):ワインにハーブやスパイス、果実の風味を加えたもの。
ヴェルモット (Vermouth):ニガヨモギなどで風味付け。(混成酒にも分類される)
1.4. その他の醸造酒
シードル (Cidre / Cider):リンゴを発酵させて造る。
代表銘柄:キリン ハードシードル、ニッカ シードル、ストロングボウ (英)
マッコリ (Makgeolli):韓国の米を主原料とする醸造酒。白く濁っており、微炭酸で甘酸っぱい。
代表銘柄:ソウルマッコリ (サントリー)、二東マッコリ
黄酒 (ホアンチュウ / Chinese Rice Wine):中国の米や黍(きび)などを原料とする醸造酒。
紹興酒 (しょうこうしゅ / Shaoxing Wine):黄酒の一種で、浙江省紹興市で造られる。
代表銘柄:古越龍山、女児紅
ミード (Mead / 蜂蜜酒):蜂蜜を原料とする醸造酒。世界最古の酒ともいわれる。
2. 蒸留酒 (じょうりゅうしゅ) / スピリッツ
蒸留酒は、醸造酒をさらに蒸留してアルコール濃度を高めたお酒です。アルコール度数は20%~90%以上と幅広いです。
2.1. ウイスキー (Whiskey / Whisky)
穀物を麦芽の酵素で糖化し、発酵させ、蒸留し、木樽で熟成させたお酒。
スコッチウイスキー (Scotch Whisky):イギリスのスコットランドで製造。
シングルモルトウイスキー (Single Malt Whisky):単一の蒸溜所で大麦麦芽のみを使用。
代表銘柄:マッカラン、グレンフィディック、ラフロイグ、ボウモア、アードベッグ、タリスカー
ブレンデッドウイスキー (Blended Whisky):複数のモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンド。
代表銘柄:ジョニーウォーカー、シーバスリーガル、バランタイン、デュワーズ
その他:シングルグレーン、ブレンデッドモルト、ブレンデッドグレーン
アイリッシュウイスキー (Irish Whiskey):アイルランド共和国または北アイルランドで製造。3回蒸留が主流でスムースな味わい。
代表銘柄:ジェムソン、ブッシュミルズ、カネマラ
アメリカンウイスキー (American Whiskey):アメリカ合衆国で製造。
バーボンウイスキー (Bourbon Whiskey):原料の51%以上がトウモロコシ。新品の焦がしたオーク樽で熟成。
代表銘柄:メーカーズマーク、ワイルドターキー、ジムビーム、フォアローゼズ
ライウイスキー (Rye Whiskey):原料の51%以上がライ麦。
代表銘柄:サゼラックライ、オールドオーヴァーホルト
テネシーウイスキー (Tennessee Whiskey):バーボンの定義に加え、テネシー州で製造され、チャコールメローイング製法(楓の炭で濾過)を経る。
代表銘柄:ジャックダニエル、ジョージディッケル
その他:コーンウイスキー、ホイートウイスキー
カナディアンウイスキー (Canadian Whisky):カナダで製造。ライ麦を多く使うことが多いが、トウモロコシも使用。軽やかでスムースな味わい。
代表銘柄:カナディアンクラブ、クラウンローヤル
ジャパニーズウイスキー (Japanese Whisky):日本で製造。スコッチに近い製法だが、多様な原酒造りが特徴。
代表銘柄:山崎 (サントリー)、白州 (サントリー)、響 (サントリー)、余市 (ニッカ)、竹鶴 (ニッカ)、イチローズモルト
2.2. ブランデー (Brandy)
果実を原料とした醸造酒を蒸留して造られるお酒。主にブドウが使われる。
コニャック (Cognac):フランスのコニャック地方で特定の製法で造られる。2回蒸留。
熟成年数表示:VS (Very Special), VSOP (Very Superior Old Pale), XO (Extra Old)など。
代表銘柄:ヘネシー、レミーマルタン、カミュ、クルボアジェ、マーテル
アルマニャック (Armagnac):フランスのアルマニャック地方で特定の製法で造られる。半連続式蒸留器で1回蒸留が多い。
代表銘柄:シャトー・ド・ロバード、ジェラス
フルーツブランデー (Fruit Brandy):ブドウ以外の果実から造られるブランデー。
カルヴァドス (Calvados):フランスのノルマンディー地方でリンゴから造られる。
代表銘柄:ブラー、ペイ・ドージュ
キルシュヴァッサー (Kirschwasser / Kirsch):サクランボから造られる。無色透明。
スリヴォヴィッツ (Slivovitz):プラムから造られる。東欧やバルカン半島で人気。
ピスコ (Pisco):ペルーやチリで造られるブドウのブランデー。
日本のブランデー:サントリーV.S.O.P.、ニッカ ドンピエールV.S.O.P.など。
2.3. ジン (Gin)
大麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀物を原料とした蒸溜液(ニュートラルスピリッツ)に、ジュニパーベリー(セイヨウネズの実)やその他のボタニカル(草根木皮)で香り付けしたお酒。
ロンドンドライジン (London Dry Gin):最も一般的なスタイル。蒸留後に糖類や着色料の添加は極少量のみ可。
代表銘柄:タンカレー、ボンベイ・サファイア、ビーフィーター、ゴードン
ジュネヴァ (Jenever / Genever):オランダやベルギー発祥のジン。麦芽の風味が残る。
オールドトムジン (Old Tom Gin):ロンドンドライジンよりやや甘みがある。
クラフトジン (Craft Gin):小規模生産で、個性的なボタニカルを使用することが多い。
代表銘柄:ヘンドリックス (スコットランド)、季の美 (日本)、六 ROKU (日本)
2.4. ウォッカ (Vodka)
穀物(大麦、小麦、ライ麦など)やジャガイモなどを原料とし、発酵・蒸留後、白樺炭などで濾過して造られる。無味無臭に近いクリアな味わいが特徴。
プレーンウォッカ:香り付けなし。
代表銘柄:スミノフ (米/英)、アブソルート (スウェーデン)、グレイグース (仏)、スカイウォッカ (米)
フレーバードウォッカ:果物やハーブなどで風味付けしたもの。
代表銘柄:ズブロッカ (ポーランド/バイソングラス風味)、アブソルート シトロン (レモン風味)
2.5. ラム (Rum)
サトウキビの搾り汁や廃糖蜜を原料として発酵・蒸留して造られるお酒。主にカリブ海周辺や中南米で生産。
ホワイトラム (White Rum / Silver Rum / Light Rum):樽熟成しないか、短期間の熟成後に活性炭で濾過して無色にしたもの。カクテルベースに多用。
代表銘柄:バカルディ スペリオール、ハバナクラブ 3年
ゴールドラム (Gold Rum / Amber Rum):樽熟成により淡い褐色を帯びたもの。
代表銘柄:マイヤーズ ゴールド、ロンリコ ゴールド
ダークラム (Dark Rum / Black Rum):長期間樽熟成させるか、カラメルで着色し、濃厚な風味と色合い。
代表銘柄:マイヤーズ オリジナルダーク、ロンサカパ センテナリオ
スパイスドラム (Spiced Rum):ラムに香辛料やハーブなどを添加したもの。
代表銘柄:キャプテンモルガン スパイストラム
アグリコールラム (Rhum Agricole):サトウキビの搾り汁のみを原料とする。フランス海外県(マルティニーク島など)で生産。
代表銘柄:トロワ・リビエール
2.6. テキーラ (Tequila)
メキシコの特定の地域で、アガベ・テキラーナ・ウェーバー・ブルー(竜舌蘭の一種、ブルーアガベ)を主原料として造られるお酒。
熟成度合いによる分類:
ブランコ (Blanco / Silver / Plata):熟成しないか、樽熟成60日未満。アガベ本来の風味。
代表銘柄:サウザ シルバー、クエルボ・エスペシャル シルバー
レポサド (Reposado):樽で2ヶ月~1年未満熟成。
代表銘柄:クエルボ 1800 レポサド、パトロン レポサド
アネホ (Añejo):樽で1年~3年未満熟成。
代表銘柄:ドン・フリオ アネホ
エクストラアネホ (Extra Añejo):樽で3年以上熟成。
原料による分類:
100%アガベテキーラ:副原料を使わずブルーアガベのみ。
ミクストテキーラ (Mixto Tequila):ブルーアガベを51%以上使用し、残りは他の糖分。
2.7. メスカル (Mezcal)
メキシコで造られるアガベを原料とする蒸留酒。テキーラも広義にはメスカルの一種だが、テキーラ以外のものを指すことが多い。様々な種類のアガベを使用可。スモーキーな風味が特徴的なものが多い。
代表銘柄:デル・マゲイ ヴィダ、モンテロボス
2.8. 焼酎 (しょうちゅう)
日本特有の蒸留酒。米、麦、芋、そば、黒糖など多様な原料から造られる。
甲類焼酎 (こうるいしょうちゅう / 連続式蒸留焼酎):連続式蒸留機で蒸留。ピュアな味わいで、酎ハイなどのベース向き。アルコール度数36%未満。
代表銘柄:鏡月 (サントリー)、JINRO (眞露)、宝焼酎 (宝酒造)
乙類焼酎 (おつるいしょうちゅう / 単式蒸留焼酎 / 本格焼酎):単式蒸留機で蒸留。原料由来の風味豊か。アルコール度数45%以下。
芋焼酎 (いもじょうちゅう):サツマイモが主原料。独特の甘い香りとコク。
代表銘柄:黒霧島 (霧島酒造)、三岳 (三岳酒造)、魔王 (白玉醸造)、森伊蔵 (森伊蔵酒造)
麦焼酎 (むぎじょうちゅう):大麦が主原料。軽快なものから香ばしいものまで多様。
代表銘柄:いいちこ (三和酒類)、二階堂 (二階堂酒造)、兼八 (四ツ谷酒造)
米焼酎 (こめじょうちゅう):米が主原料。日本酒に近い吟醸香を持つものも。
代表銘柄:白岳 しろ (高橋酒造)、鳥飼 (鳥飼酒造)
黒糖焼酎 (こくとうしょうちゅう):サトウキビの黒糖が主原料。奄美群島限定生産。甘くラムに似た風味。
代表銘柄:れんと (奄美大島開運酒造)、里の曙 (町田酒造)
そば焼酎 (そばじょうちゅう):ソバが主原料。独特の香ばしさ。
代表銘柄:雲海 (雲海酒造)
その他:泡盛(下記)、しそ焼酎(鍛高譚)、栗焼酎など。
2.9. 泡盛 (あわもり)
沖縄県で造られる米(タイ米=インディカ米)を原料とし、黒麹菌を用いた蒸留酒。単式蒸留。3年以上貯蔵したものは古酒(クース)と呼ばれる。
代表銘柄:残波 (比嘉酒造)、瑞泉 (瑞泉酒造)、菊之露 (菊之露酒造)
2.10. その他の蒸留酒
アクアビット (Aquavit):北欧諸国で造られるジャガイモや穀物を原料とした蒸留酒。キャラウェイやディルなどで風味付け。
アラック (Arrack / Arak):中東、南アジア、東南アジアで造られる蒸留酒。原料は地域により異なり、ナツメヤシ、ココナッツ、米、サトウキビなど。アニスで風味付けされることが多い。
白酒 (パイチュウ / Baijiu):中国の穀物(高粱、小麦、米、トウモロコシなど)を原料とした蒸留酒。独特の強い香りが特徴。
代表銘柄:茅台酒 (マオタイシュ)、五粮液 (ゴリョウエキ)
3. 混成酒 (こんせいしゅ) / リキュール類
混成酒は、醸造酒や蒸留酒をベースに、果実、ハーブ、スパイス、ナッツ、クリームなどを加えたり、糖分や着色料を添加して風味を付けたお酒です。
3.1. リキュール (Liqueur)
スピリッツ(蒸留酒)に果実、花、ハーブ、種子、根、樹皮などの風味と、糖分(または甘味料)を加えて作られる。
果実系リキュール
カシスリキュール (Cassis Liqueur):黒すぐり (カシス) のリキュール。
代表銘柄:ルジェ・クレーム・ド・カシス、フィリップ・ド・ブルゴーニュ・カシス
梅酒 (Umeshu):青梅を焼酎やブランデーなどの酒と砂糖で漬け込んだ日本のリキュール。
代表銘柄:チョーヤ梅酒、山崎蒸溜所貯蔵焙煎樽熟成梅酒 (サントリー)
ピーチリキュール (Peach Liqueur):桃のリキュール。
代表銘柄:ピーチツリー (デカイパー)、ルジェ・クレーム・ド・ペシェ
チェリーリキュール (Cherry Liqueur):サクランボのリキュール。
代表銘柄:マラスキーノ (ルクサルド)、チェリーヒーリング
オレンジリキュール (Orange Liqueur):オレンジの皮などから造られる。
キュラソー (Curaçao):ホワイト、ブルー、オレンジなどがある。
コアントロー (Cointreau):無色透明のトリプルセック。
グランマルニエ (Grand Marnier):コニャックベースのオレンジリキュール。
その他:ストロベリー、ラズベリー、メロン (ミドリ)、レモン (リモンチェッロ) など多数。
ハーブ・スパイス系リキュール
アニゼット (Anisette):アニスの種子で風味付け。
シャルトリューズ (Chartreuse):フランスの修道院で作られる薬草系。ヴェール (緑) とジョーヌ (黄) がある。
ベネディクティン (Bénédictine):フランスの薬草系リキュール。
カンパリ (Campari):イタリアのビター系リキュール。赤い色が特徴。
アペロール (Aperol):イタリアのオレンジベースのハーブリキュール。カンパリより甘く苦味が少ない。
イエーガーマイスター (Jägermeister):ドイツの薬草系リキュール。
アブサン (Absinthe):ニガヨモギ、アニス、ウイキョウなどを主原料とする。
ナッツ・種子・核系リキュール
アマレット (Amaretto):アンズの核(杏仁)から造られる。アーモンド風の香り。
代表銘柄:ディサローノ アマレット
コーヒーリキュール (Coffee Liqueur):コーヒー豆から造られる。
代表銘柄:カルーア、ティア・マリア
カカオリキュール (Cacao Liqueur):カカオ豆から造られる。
代表銘柄:ゴディバ チョコレートリキュール、クレーム・ド・カカオ
フランジェリコ (Frangelico):ヘーゼルナッツのリキュール。
クリーム系リキュール
ベイリーズ・アイリッシュ・クリーム (Baileys Irish Cream):アイリッシュウイスキーとクリーム、カカオなど。
モーツァルト チョコレートクリーム (Mozart Chocolate Cream):チョコレートとクリーム。
その他
アドヴォカート (Advocaat):卵黄、スピリッツ、砂糖、ブランデーなどから作られるオランダのリキュール。
3.2. ヴェルモット (Vermouth)
白ワインを主体にニガヨモギなどの香草やスパイスを配合して造られるフレーバードワイン。アペリティフ(食前酒)やカクテル材料として用いられる。混成酒の一種。
ドライ・ヴェルモット (Dry Vermouth / French Vermouth):辛口。主に白色。
代表銘柄:ノイリー・プラット ドライ
スイート・ヴェルモット (Sweet Vermouth / Italian Vermouth):甘口。主に赤色 (ロッソ) だが白色 (ビアンコ) もある。
代表銘柄:チンザノ ロッソ、マルティーニ ロッソ
3.3. ビターズ (Bitters)
薬草、香辛料、樹皮、根などをスピリッツに浸漬して成分を抽出した、苦味の強いリキュール。主にカクテルの風味付けに少量用いられる。
代表銘柄:アンゴスチュラ・ビターズ、オレンジ・ビターズ、ペイショー・ビターズ
3.4. みりん (味醂)
もち米、米麹、焼酎(または醸造アルコール)を原料として造られる日本の伝統的な甘い調味酒。アルコール度数が10%以上あり酒税法上はリキュール類に分類されるものもある(本みりん)。料理だけでなく、そのまま飲用されたり、カクテルに使われたりすることもある。
3.5. 薬酒 (やくしゅ)
生薬やハーブなどを酒類に浸漬し、有効成分を抽出したお酒。健康増進や滋養強壮を目的とすることが多い。
代表銘柄:養命酒 (養命酒製造)、陶陶酒 (陶陶酒製造)
まとめ
以上が、お酒の主要なカテゴリーとそれぞれの種類、代表的な銘柄になります。
非常に広範なテーマですので、これでも全てを網羅しているわけではありませんが、主要なものはカバーできているかと思います。
お酒は飲みすぎに注意して、適度に楽しみましょうね!