パスタの形状は、見た目だけでなく、その食感やソースとの相性にも深い意味があります。それぞれの形状がどういった特徴を持っているのか、さらに詳細に紹介しますね。

1. スパゲッティ(Spaghetti)
形状: 長くて細いストレートなパスタ。直径は約2mm程度。
特徴: 比較的細く、ソースが絡みやすくないので、オイルベースやトマトベース、クリームソース、肉ソースなどのシンプルなソースに使われることが多いです。
由来: 「スパゲッティ」はイタリア語で「細いひも」を意味し、元々はナポリ周辺で広まりました。
料理例: スパゲッティ・ボロネーゼ、スパゲッティ・アーリオ・オリオ・ペペロンチーノ、スパゲッティ・ポモドーロ。
2. フェットチーネ(Fettuccine)
形状: 幅広で平たいリボン状のパスタ。幅は約6-10mm程度。
特徴: 厚みがあり、もっちりとした食感。ソースがよく絡み、クリーミーなソースと相性が抜群です。
料理例: フェットチーネ・アルフレード、フェットチーネ・ボロネーゼ。
3. ペンネ(Penne)
形状: 筒状のパスタで、斜めにカットされています。長さは約4-5cmで、直径は約1cm程度。
特徴: ざらっとした表面を持ち、ソースをしっかりと絡ませることができます。大きなソースにも強いです。
料理例: ペンネ・アラビアータ、ペンネ・アル・フォルノ(焼きパスタ)。
4. マカロニ(Macaroni)
形状: 小さなC字型またはU字型のパスタ。長さは2-4cm程度で、直径は約1cm。
特徴: 中空の形状が特徴で、チーズソースやトマトソースがよく絡みます。形状がしっかりしており、食感が楽しいです。
料理例: マカロニ・チーズ、マカロニ・サラダ。
5. ラザニア(Lasagna)
形状: 幅広で平たいシート状のパスタ。通常は長さが約10-15cm、幅が約7-10cm。
特徴: ソースと具材を重ねて作るため、料理においては層を作ることがメイン。非常にボリューム感があります。
料理例: ラザニア・ボロネーゼ、ラザニア・ベシャメル。
6. リガトーニ(Rigatoni)
形状: 大きな筒状で、表面には溝(リブ)があるのが特徴。長さは約4-5cm、直径は1-2cm程度。
特徴: 表面の溝がソースをしっかりと絡めるので、特に濃厚なソースや煮込み料理にぴったりです。食べごたえがあり、しっかりとした食感を楽しめます。
料理例: リガトーニ・アラ・サルヴァトル、リガトーニ・アラ・ナポリターナ。
7. ファルファッレ(Farfalle)
形状: 蝶々のような形をしたパスタ。中央がやや膨らんでいて、両端はピンと突き出ています。
特徴: 軽い食感で、ソースを適度に絡めます。サラダや軽いソースと相性が良いです。
料理例: ファルファッレ・パスタ・サラダ、ファルファッレ・アーリオ・オリオ・ペペロンチーノ。
8. トルテッリーニ(Tortellini)
形状: 小さなリング状のパスタで、詰め物がされていることが多い。内部にはチーズや肉、野菜などが詰められています。
特徴: 詰め物があるため、パスタ自体がしっかりとした食感を持ちます。スープやシンプルなソースで楽しむことが多いです。
料理例: トルテッリーニ・イン・ブロド(スープに入ったトルテッリーニ)、トルテッリーニ・アル・ペペロンチーノ。
9. オレキエッテ(Orecchiette)
形状: 小さな耳の形をしたパスタ。中央が膨らんでおり、耳のような形状。
特徴: 厚みがあり、ソースをしっかりと受け止めるため、濃厚なソースや野菜と相性が良いです。
料理例: オレキエッテ・コン・ラ・ブロッコリ、オレキエッテ・アラ・カラブレーゼ。
10. カヴァタッピ(Cavatappi)
形状: 螺旋状の形をしたパスタ。短めで、ねじれた形が特徴です。
特徴: ソースをたっぷりと絡めることができ、歯ごたえがあるのが特徴です。
料理例: カヴァタッピ・アラ・カラブレーゼ、カヴァタッピ・イン・サラダ。
11. バジリカータ(Basilicata)
形状: 長いストレートのパスタ。スパゲッティに似ているが、少し硬めの食感が特徴です。
特徴: 他のパスタと比べて、少し硬いので、しっかりしたソースと合わせることが多いです。
料理例: 南イタリアの料理、トマトソースやシーフードソース。
12. カペッリーニ(Capellini)
形状: 非常に細いスパゲッティに似たパスタで、直径が約0.9mm以下。
特徴: 軽くて繊細な食感。非常に細いため、すぐに火が通り、軽いソースやトマトソース、オイルソースと相性が良いです。
料理例: カペッリーニ・アラ・ポモドーロ、カペッリーニ・アーリオ・オリオ・ペペロンチーノ。
13. ババ(Bavette)
形状: 幅広で平たいパスタ。フェットチーネに似ているが、少し細長い。
特徴: 食感がしっかりしており、トマトや魚介のソースとよく合います。
料理例: ババ・アラ・ポモドーロ、ババ・ア・ラ・ヴォンゴレ(あさりのパスタ)。
14. シェル(Conchiglie)
形状: 貝殻の形をしたパスタ。大きなものから小さなものまで様々なサイズがあります。
特徴: 小さいものはサラダやスープに、大きいものは詰め物をしたり、グラタンに使います。シェル状の形状がソースをしっかりとキャッチします。
料理例: シェル・アラ・サルモーネ(サーモンのソースで)、シェル・イン・フォルノ(焼きパスタ)。
まとめ
これでパスタの種類が少し理解できたと思います。それぞれの形状や食感、ソースとの相性が異なりますので、料理の目的に応じて使い分けると楽しめると思います!
