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【35種類】思考法とその用途の一覧

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今回は、「思考法についてまとめてみました。

思考法とは?

「思考法」とは、物事を考えるための方法やプロセス、枠組みのことを指します。問題を解決したり、創造的なアイデアを出したり、論理的に判断したりする際に使う「頭の使い方の型」とも言えます。

論理的思考(ロジカルシンキング)系

1. 消去法(しょうきょほう)

説明:複数の選択肢から「明らかに不正解・不適切」なものを一つずつ除外し、最後に残ったものを正解・最適とする方法。選択肢の数が多い場合や、直接的な答えがわかりにくいときに効果的。

用途:

・試験問題の選択肢を絞るとき

・犯人や原因を特定する推理

・最善策が分からないときの意思決定

2. 演繹法(えんえきほう)

説明:「一般的なルール」から「個別の事実や結論」を導く方法。トップダウン型の論理展開で、結論の正確性が高い。

例:全ての哺乳類は心臓を持っている → クジラは哺乳類 → クジラは心臓を持っている

用途:

・論理的な文章作成や説明

・法律やルールに基づいた判断

・研究や理論の応用

3. 帰納法(きのうほう)

説明:複数の具体例から共通点や法則性を見出して、一般的な結論を導く方法。ボトムアップ型であり、確率的な結論になる。

用途:

・調査や研究データの分析

・経験からルールを導き出すとき

・マーケティングやユーザー分析

4. 仮説思考(かせつしこう)

説明:「たぶんこうではないか?」という仮の答えを先に立てて、それを検証しながら答えに近づいていく思考法。スピード重視でPDCAサイクルに近い。

用途:

・ビジネスの戦略立案

・未知の問題へのアプローチ

・分析や実験の初期ステップ

5. 三段論法(さんだんろんぽう)

説明:「大前提 → 小前提 → 結論」という3つの構成で、演繹的に結論を導く論理の型。非常に形式的で説得力のある構造になる。

例:

大前提:全ての人間は死ぬ

小前提:ソクラテスは人間

結論:ソクラテスは死ぬ

用途:

・論文やプレゼンの構成

・説得力のある議論展開

・倫理・哲学的思考

6. 因果関係思考(いんがかんけいしこう)

説明:ある出来事の「原因」と「結果」の関係に注目して、物事を理解・説明する方法。「Aが起きたからBが起きた」と構造化する。

用途:

・問題の原因分析

・戦略設計や未来予測

・報告書やプレゼン資料の構成

7. フレームワーク思考

説明:複雑な問題を「枠組み(フレームワーク)」を使って整理する思考法。例:MECE(モレなくダブりなく)、SWOT分析、4Pなど。

用途:

・ビジネス戦略立案

・思考の整理やチームでの共有

・論理的なプレゼン作成

創造的思考(クリエイティブシンキング)系

8. ブレインストーミング

説明:複数人または1人で、批判をせずにできるだけ多くのアイデアを出す手法。自由な発想を引き出し、量から質を生み出すのが目的。

用途:

・新商品のアイデア出し

・課題解決の打ち合わせ

・チームビルディング時の発想活性化

9. 水平思考(すいへいしこう/ラテラルシンキング)

説明:論理的・垂直的に考えるのではなく、視点を横にずらしてユニークな解決策やアイデアを生み出す方法。常識を疑う発想がポイント。

用途:

・革新的な商品や広告の企画

・詰まったアイデアを打開したい時

・謎解きやパズル的な問題解決

10. アナロジー思考

説明:他の分野や事例との共通点・類似点を利用して、新たな解決策やアイデアを導く思考法。比喩や例えに強くなる。

用途:

・既存のアイデアを応用した開発

・複雑な話をわかりやすく説明するとき

・教育・プレゼンでの例示

11. マインドマップ

説明:中央のキーワードから枝を広げるように関連情報を放射状に書き出して、情報やアイデアを可視化・整理する手法。脳の発想法を視覚化。

用途:

・情報整理・ノート作成

・アイデア出し・企画立案

・記憶の定着や全体像の把握

意思決定・選択系

12. PMI法

説明:ある物事や選択肢について「プラス(Positive)」「マイナス(Minus)」「面白い(Interesting)」の3つの視点から整理する方法。感情と論理のバランスをとるのに役立つ。

用途:

・意思決定に迷ったとき

・他者と意見交換するとき

・発想や評価の多角化

13. 意思決定マトリクス

説明:複数の選択肢に対して、複数の評価基準を設定し、点数化して総合評価で判断する方法。比較の可視化ができる。

用途:

・採用候補の比較

・商品やサービスの選定

・優先順位の整理

14. メリット・デメリット分析

説明:選択肢ごとに「利点」と「欠点」を書き出して判断するシンプルで直感的な方法。初心者にも使いやすい。

用途:

・選択肢に悩んでいる時の整理

・リスクと効果の可視化

・他人への説明や説得材料として

問題解決系

15. なぜなぜ分析

説明:問題の原因を深掘りするために、「なぜ?」を繰り返し(通常5回)問いかけて、根本原因を探る方法。トヨタの生産方式で有名。

用途:

・再発防止策の検討

・チームでの問題共有

・トラブルシューティング

16. フィッシュボーン・ダイアグラム

説明:問題の原因を「人・物・方法・環境」などカテゴリ別に分類し、魚の骨のような図にして整理する方法。別名「特性要因図」。

用途:

・品質管理・製造業の問題分析

・チームでの原因整理

・問題構造の可視化

17. PDCAサイクル

説明:Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)を繰り返し、継続的な改善を行うビジネスの基本的思考サイクル。

用途:

・業務の改善と効率化

・プロジェクト管理

・振り返りと学習の習慣化

マニアックな思考法一覧(第1弾)

18. デルファイ法

説明:複数の専門家の意見を匿名で集め、フィードバックと再評価を繰り返して合意を得る方法。集団思考のバイアスを避けるのが特徴。

用途:

・未来予測(政策・技術トレンド)

・リスク分析や戦略策定

・社内外の専門家の意見統合

19. アブダクション

説明:観察された事実に対して「最ももっともらしい仮説」を導き出す推論法。演繹や帰納と違い、直感や仮定に頼る場面もある。探偵の推理に近い。

用途:

・ミステリーや探偵ものの論理展開

・未知の問題への仮説構築

・マーケティングやUXでのユーザー推測

20. レトロダクション

説明:結果からスタートして、過去に遡って原因や状況を推定する思考法。アブダクションと似るが、時間軸が明確に「過去」に向かっている。

用途:

・歴史学や考古学での仮説構築

・事故調査やトラブルの再現

・創作での過去設定の構築

21. ゼロベース思考

説明:既存の前提や枠組みをすべて取り払って、ゼロの状態から考え直す方法。大改革や抜本的改善に向いている。

用途:

・大きな組織改革・制度見直し

・製品・サービスの再設計

・過去の常識を疑いたい時

22. シックスハット法

説明:「6つの帽子=6つの視点(感情・事実・批判・楽観・創造・整理)」を意図的に切り替えて考える手法。チームでも個人でも使える。

用途:

・会議やディスカッションの整理

・バランスの良い判断

・アイデア出し+リスク評価

23. メタ認知思考(めたにんちしこう)

説明:「自分がどう考えているかを、さらに一段上から俯瞰して見る」思考法。思考や感情の自己モニタリング・コントロールができるようになる。

用途:

・感情や思考の暴走を防ぐ

・自己成長や学習の反省

・対話力やEQ(感情知能)向上

24. デザイン思考(でざいんしこう)

説明:ユーザー視点で課題を発見し、共感・アイデア創出・試作・検証のプロセスを繰り返す思考法。共感からスタートするのが特徴。

用途:

・プロダクト開発やUX設計

・サービスデザインやイノベーション

・ユーザー中心の課題解決

25. バリュープロポジション思考

説明:顧客にとっての「価値提案(=何をどんな価値で提供するか)」を軸にアイデアを磨いていく思考法。ビジネスモデルキャンバスの一部として有名。

用途:

・新規ビジネスの立案

・サービスの差別化設計

・マーケティング戦略立案

26. ダブルループ学習

説明:表面的な問題解決(シングルループ)ではなく、前提そのものや価値観・ルールを見直して学ぶ思考法。組織や個人の深い変革に使われる。

用途:

・組織文化や価値観の見直し

・自己成長や思考のクセ改善

・本質的な学びや成長を得たいとき

27. ファーストプリンシプル思考

説明:物事を根本の「第一原理」まで分解して考える方法。イーロン・マスクなどが好む。常識やアナロジーを使わず、自力で再構築する。

用途:

・新しいテクノロジーの開発

・抜本的な課題解決

・常識を疑ってゼロから考える時

28. マンダラチャート思考

説明:目標を中心に9×9のマスに要素を書き出して思考を広げる方法。大谷翔平選手の思考法として有名になった。

用途:

・目標達成のプロセス整理

・アイデア出しの構造化

・自己成長や習慣化の設計

29. デコンストラクション

説明:常識・制度・言語などを「疑い・解体・再構築」する思考法。哲学者デリダに由来。固定観念を壊すラディカルなスタイル。

用途:

・批評やアート・思想分析

・制度や慣習の問い直し

・言語や構造の裏を読む読解

30. セレンディピティ思考

説明:偶然の出来事や失敗から価値ある発見を得る思考法。「幸運を呼び込む力」とも。意図せぬ気づきを価値に変える姿勢がカギ。

用途:

・研究や探究的学習

・創造性を求める仕事

・リスクから学ぶための態度

31. コンセプト思考

説明:複雑なものを「本質を一言にする」ことでシンプルに捉え直す方法。企画・開発などでよく使われる。核となる言葉を定めて全体を整える。

用途:

・企画書やプレゼンの骨組みづくり

・ブランドやプロダクトの方向性統一

・アイデアを他者に伝えるとき

32. フューチャーバック思考

説明:未来の理想状態をまず描き、そこから現在に向かって「逆算」して行動計画を作る思考法。通常の「今から未来へ」の逆。

用途:

・ビジョン策定・長期戦略立案

・逆算型のキャリア設計

・大規模な変革プランの設計

33. コンパラティブ思考

説明:異なる文化・事例・視点を「比較」しながら共通点・差異・背景を読み解く方法。文学・宗教学・国際比較などで使われる。

用途:

・国際比較やクロスカルチャー分析

・アイデアの新たな視点獲得

・自文化・自分の価値観の相対化

34. メタファー思考

説明:抽象的な概念を、身近な比喩やイメージで置き換えることで理解や発想を促進する思考法。直感と創造力を刺激する。

用途:

・教育やプレゼンでの説明力強化

・難しいアイデアの可視化・共有

・ブランディングや広告コピー開発

35. ランダムインプット法

説明:無関係な単語・イメージ・出来事を無理やりアイデアに関連付けることで、突飛な発想を生み出す手法。創造性の極限刺激。

用途:

・アイデア出しで詰まったとき

・強制的に視点を変えたい時

・広告・ゲーム・アートなどの発想補助

まとめ

思考法は使い分けることで、世界の見え方もガラッと変わるので、ぜひ楽しんで活用してくださいね!

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