宗教建造物とは
宗教建造物とは、特定の宗派に向けた建造物で、崇拝の対象。
大きく3種類に分かれている。
- お寺(仏教)
- 神社(神道)
- 教会(キリスト教)
お寺
お寺は、インドから仏陀(ブッダ)として外来した伝統である仏教に基づいて信仰している建造物です。
約2500年前(紀元前5世紀)にインド北部ガンジス川中流域で、釈迦が提唱し、発生した初期仏教。
お寺には信仰対象の仏像があり、住職が住んでいますよね。
様々な仏像があり、大日如来、薬師如来、釈迦如来、聖観世音菩薩、千手観音など沢山の種類の仏像とその教えなどがあります。
お寺に仏像がある理由は信仰対象を明確にし、敬意を払って崇めるためです。
また、人々を導く悟りの先導者としての姿を具現化し、悟りの領域に到達した姿であると云われているのです。
人々は仏様に手を合わせてお祈りし、あらゆる苦しみや願い事などを思い浮かべて祈願成就をお願いしています。
特徴
- お墓がある
- 葬儀などを行うこともある
- 仏教の建造物
- 外来宗教
- 仏像があり祀られている
- 住職がお寺を管理している
神社
神社は、神道(神様の通り道)として日本古来から信じられています。
日本固有の宗教である神道の信仰に基づく祭祀施設で、産土神、天神地祇、皇室や氏族の祖神、偉人や義士などの霊などが神として祀られる。
神社は神聖な儀式を行っていた場所や、自然などが起源とされており人々が祈りを捧げる場所として認識されています。
神社の鳥居は神様の通り道とされ、八百万(やおよろず)の神様それぞれの神社が存在します。
八百万と云われているように非常に多彩な山岳や河川・湖沼などの自然やかつて実在した人物になぞられて造られた神社もあります。
神社は地域によって祈願の対象も異なり、子孫繁栄や長寿など地域の抱える事象に合わせて願いなどを祀(まつ)りとした文化もあります。
特徴
- 鳥居がある
- 主に参拝を目的としている
- 神道の建造物
- 日本起源の宗教
- 神様が祀られている
- 神様の名前にちなんだ名称であることが多い
- 神主が神社を管理している
教会
教会は、主にキリスト教などで宗教活動をする際に集まり礼拝をするための建造物とされています。
しかし語弊があり、教会とは本来建造物ではなく、教会に集う者、つまり同じ宗派を信仰する人たちを指しています。
なので、”教会堂”が正式な呼称で、”聖堂”とも呼ばれることがあります。
法的には教部省が1873年(明治6年)に公布した「教会大意」(宗教組織の設立規則。廃止)により規定された呼称。「○○教会」として伝統宗教、新宗教に限らず団体名にも用いられている。
教会が所有する宗教施設。宗教建築以外の居抜き物件を教会にしたものなどすべて含む。
教会の最奥部にはイエス・キリスト像、または絵画が飾られる場合もあり、その場合は信仰対象が明確であることが多いです。
数ある宗派の中でもキリスト教の教会は荘厳で壁画やステンドグラスなど信仰対象がわかりやすいものが多いです。
教会は集会や儀式など実用的な目的があり、結婚式や葬式にも使われているシーンを見たことがあると思います。
特徴
- 荘厳な建造物で装飾が豪華
- 聖職者が管理している
- 実用的な建造物
- 結婚式や葬式などの儀式にも利用される
- 外来宗教
- ミサや日曜集会などで頻繁に人が集まる
まとめ
まとめると、お寺と神社には宗教という共通点があり、祀られている対象が違うこと、外来の宗教であるか、日本古来の文化から生まれた宗教かの違いです。
また、教会も外来の宗教という部分ではお寺と共通点がありますが日本に深くなじみのある宗派ではないため一般的にお寺と教会は同一に扱われないことがほとんどです。
文化は違えど、お寺・神社・教会は信仰や願い、懺悔など祈りを捧げる場所であるという概念は同じですので偏見をなくしそれぞれの文化を体験して知見を広げることも楽しいかもしれません。