焙煎とは
焙煎とは、ローストとも呼ばれ摘み取った生のコーヒー豆を炙って加熱し、飲料として抽出できるようにする工程のことを指します。 焙煎する時間でコーヒーの味は8段階に分かれます。 焙煎についての理解が深まると好みの味を再現することができるのでとても面白いです。
焙煎の仕方
焙煎の仕方はとても簡単で誰でもできますが、好みの焙煎度にするには試行錯誤が必要になります。 まず、用意するものは以下です。
- 生コーヒー豆
- 焙煎用の手網
- うちわ
- 軍手
- コンロ
- ザル
焙煎の手順は以下です。
- 生コーヒー豆を焙煎用の手網に入れます
- コンロで生コーヒー豆が入った手網を火にかけます
- 10分ほど火にかけながら手網を揺らしてまんべんなく火を通します
- コーヒー豆の香ばしい香りがしてきたらザルに豆を移してうちわで仰ぎます
- 完全に冷ましたらしばらく放置して豆に溜まったガスを抜きます
- 1時間ほどガス抜きをしたら完成です
焙煎前の生コーヒー豆
焙煎の種類
焙煎には8種類あり、それぞれ味の特徴が変わります。 好みも分かれるので自分の好みに合った焙煎度を選びましょう。
- ライトロースト
- シナモンロースト
- ミディアムロースト
- ハイロースト
- シティロースト
- フルシティロースト
- フレンチロースト
- イタリアンロースト
1. ライトロースト
ライトローストは、焙煎が最も浅い状態で一般的に浅煎りと呼ばれます。 香りやコクがまだしっかり出ておらず、酸味が強過ぎるので飲用には向きません。
2. シナモンロースト
シナモンローストは、ライトローストよりもさらに焙煎していますが、こちらもまだ酸味が強く、コクや味が不十分なためあまり飲まれていない状態です。
3. ミディアムロースト
ミディアムローストは、一般的に中煎りと呼ばれている状態でアメリカンコーヒーなどに使われている状態で、口当たりは軽めでやや酸味が強い味わいです。 コーヒーらしい味がするのはミディアムローストからです。
4. ハイロースト
ハイローストは、ミディアムローストよりさらに焙煎した状態で苦味や甘味を感じられる状態です。 カフェや家庭でよく飲まれているのはハイローストが一般的です。
5. シティロースト
シティローストは、深煎りの初めの状態で鮮やかなコーヒー豆の色になります。 苦味・酸味・甘味がバランスよくコーヒー好きな方に好まれている味わいです。 カフェなどではブレンドコーヒーなどによく使われている焙煎度です。
6. フルシティロースト
フルシティローストは、シティローストをさらに焙煎しコーヒー豆の中にある油分が表面に出てテカテカとツヤが出ている状態です。 フルシティローストからはかなり濃い味のコーヒーになるのでアイスコーヒーや、エスプレッソなどに使用されることが多いです。
7. フレンチロースト
フレンチローストは、フルシティローストよりも濃く、コーヒー豆の色は濃いブラウンになります。 表面のツヤはさらに輝き、コーヒーマニアの間ではこの状態が最も好まれています。 深いコクと苦味・甘味が特徴で香りも素晴らしく、酸味は抑えめな味わいです。
8. イタリアンロースト
イタリアンローストは、最も焙煎が深い状態で豆の色は黒っぽいのが特徴です。 味わいも苦味が強くなり、酸味はほとんど感じられない状態で、エスプレッソやカプチーノなど牛乳と混ぜるコーヒーに適しています。
まとめ
コーヒーの焙煎と挽き方によって風味や味もかなり変わってきます。
上級者の方はコーヒー豆の焙煎から挽き方まで、追求するのも楽しいかもしれません。